結論:小学2年生で計算が苦手になる多くの原因は「新しいことを急がず、前の単元に戻って土台を固める」ことで解決します。苦手意識がついても、つまずいた場所を特定してそこから少しずつやり直せば、必ず取り戻せます。
小2は、たし算・ひき算の筆算、くり上がり・くり下がり、九九と、新しい計算の道具を一気に身につける学年です。子供がつまずきやすいのは当然のこと。この記事では、家庭でできる具体的な練習法を順に紹介します。
小2でつまずきやすい3つのポイント
小学2年生の算数で、お子さんがつまずきやすい場所はだいたい決まっています。まずはそこを知っておくと、練習の狙いがはっきりします。
- くり上がりのあるたし算(7+8、9+6 など)
- くり下がりのあるひき算(13-7、15-8 など)
- 九九(とくに6・7・8の段)
この3つはどれも、小3以降の計算すべての土台になります。ここがあやふやだと、後からどんどん苦しくなります。逆に言うと、ここを固めるだけで大きく変わります。
練習法1:くり上がりは「10をつくる」遊びから
くり上がりのあるたし算がうまくいかない子の多くは、「10をつくる感覚」がまだ身についていません。たとえば 7 + 8 を解くとき、頭の中で「7 にあと 3 で 10、8 を 3 と 5 に分けて、10 + 5 = 15」と考えるのが教科書の方法ですが、これがピンと来ないのです。
家では、おはじき・消しゴム・豆などを使って、「あといくつで10になる?」というクイズを食卓で1日3問だけ出してみましょう。道具を触って確かめるのが大切です。1週間で「3と7」「4と6」「2と8」が口から出てくるようになれば、くり上がりの計算が急に速くなります。
練習法2:くり下がりは「10から引く」を口に出す
くり下がりのあるひき算(13 − 7 など)は、大人が思う以上に頭の中での操作が多い計算です。「13 を 10 と 3 に分ける」「10 から 7 を引いて 3」「3 と 3 をたして 6」という3段階を、まだ慣れていない頭で同時にやろうとして混乱します。
そこで、声に出しながら解く練習をします。「13 を 10 と 3 に分ける」「10 ひく 7 は 3」「3 たす 3 は 6」と、一つひとつのステップを子供に声に出させます。頭の中だけでやろうとせず「口に出す→慣れる→自然と頭でできる」の順番です。
練習法3:九九は「覚えやすい段から順に」
九九を1の段から順番に覚えようとすると、6・7・8の段あたりでガス欠します。覚えやすい段から先に覚えて「達成感」をつくり、難しい段は最後にじっくり、という順番がおすすめです。
- 2・5・10の段(規則がはっきりして覚えやすい)
- 3・4・9の段(歌のリズムで定着しやすい)
- 6・7・8の段(難所。毎日3分×2週間)
- 1の段(復習扱いでOK)
9の段は「答えの十の位と一の位をたすと9になる」という発見を一緒にすると、ぐっと覚えやすくなります(9×3=27 → 2+7=9)。
「苦手」と言われたら戻る勇気を
2年生でつまずいている子の中には、実は「1年生のたし算・ひき算がまだ不安」というケースもあります。学校の進度に合わせて無理に先へ進むより、1年生の範囲に戻って「10までのたし算・ひき算」が瞬時に出るところまで戻る勇気が、結局は近道になります。
毎日の練習は5分で十分
2年生の集中力は長く続きません。「毎日5分」を2週間続けるほうが、週末に1時間まとめてやるより効果があります。お風呂の中で「あといくつで10?」、朝食中に「6×7は?」といった日常の会話に混ぜると、勉強っぽくなく続けられます。
九九を集中して練習したい場合は九九モード、ストーリーで楽しみたい場合はストーリーモードもおすすめです。
よくある質問
Q. 子供が計算を「嫌い」と言うようになりました。どうすればよいですか?
まずは「できる問題」を中心に戻し、正解する体験を積ませることが大切です。難しい問題ばかりだと「できない自分」が記憶に残り、苦手意識が強くなります。
Q. 指を使って計算するのはやめさせるべきですか?
2年生のうちは無理にやめさせなくて大丈夫です。指を使って正解できる状態から少しずつ「頭でやってみよう」と切り替えていくのが自然です。
Q. 塾に通わせたほうがよいですか?
家庭で毎日5分続けられるなら、まずはそちらを優先するのがおすすめです。塾に通っても家で復習しなければ定着しにくいので、習慣づくりが先です。